この記事は、東北の秋の風物詩である「芋煮会」について、クイズ形式で紹介するコンテンツです。
今回は解答編です。問題を解きたい方は、まずは【問い編】を御覧ください。
しるもんクイズとは?
東北の冬ものといえば「鍋」文化、寒い冬をしのぐために、同じ鍋を囲みつつ暖をとる光景は東北の文化と言っても過言ではないでしょう。そんな「汁もの」をもっと「知る」ことでできるクイズを作りました。
【問1】地域ごとに異なる「芋煮」の味付け。宮城風と山形風の特徴は?
1、味噌ベースに豚肉をいれる
2、味噌ベースに牛肉をいれる
3、醤油ベースに豚肉をいれる
4、醤油ベースに牛肉をいれる
【問1】解答&解説
宮城風は「1、味噌ベースに豚肉をいれる」
山形風は「4、醤油ベースに牛肉をいれる」
のが一般的な味付けと言われています。
ただ地域ごとに味付けは違い、山形でも庄内地域は味噌豚、内陸は醤油牛らしいです。
ちなみに福島でも芋煮会は行われ、味噌豚で味付けるのが一般的らしいです。
※日本海に面した庄内地域の「芋煮」は特徴があり、内陸部の「芋煮」の風習が庄内地域に伝わった際、
養豚業が盛んな地域のため、肉は豚肉、味付けは豚肉に合う味噌味に定着したのではないかといわれています。
【問2】芋煮の発祥は山形県の内陸部中山町と言われていますが、どのようなルーツがあると言われているか?
1、地域の運動会があり、そのご褒美に収穫された野菜とお肉で労った
2、里芋の名産地として、何か名物を作りたいと思って農家が考えた
3、戦場の夜、寒さと空腹しのぎに里芋を煮て食べた
4、船着場の船頭たちが、船を待つ間の退屈しのぎに食べていた
【問2】解答&解説
4、船着場の船頭たちが、船を待つ間の退屈しのぎに食べていた
「芋煮」の発祥は古く、1600年代半ばともいわれている。当時、最上川舟運の終点だったといわれる中山町長崎付近は、上方から酒田経由で運ばれてきた荷物の引取がおこなわれる場所だった。
しかし、当時は舟が到着したことを知らせる通信手段がなかったため、舟の船頭たちは荷受人が現れるまで何日も待たされることがあり、退屈をしのぐために河原で鍋を囲んで宴を開いていたという。
船着場の近くに里芋の名産地・小塩集落があったため、手に入れた里芋と積み荷の棒ダラなどを鍋で煮て食べていたそう。それが現在の「芋煮」のルーツとされる。牛肉を使うようになったのは、昭和のはじめごろからといわれる。
参考① 芋棒煮の作り方
参考② 芋煮 山形県 うちの郷土料理
【問3】山形の芋煮会が2018年にギネス世界記録に認定されました。その内容は?
1、制限時間内に配食された数
2、芋煮をつくる鍋の大きさ
3、一度に作れる芋煮の量
4、1分間で何杯の芋煮を食べられるか
【問3】解答&解説
1、制限時間内に配食された数
2018年9月16日開催の「第30回 日本一の芋煮会フェスティバル」にて、8時間で最も多く提供されたスープ|「Most soup served in 8 hours」12,695人を集計。ギネス世界記録を達成しました。
参考 山形市の芋煮フェス ギネス記録認定 1万2695人に配食で
【問4】2023年、直径6.5メートルの日本一の大鍋で作られた芋煮は何食分?
1、5000食
2、1万食
3、3万食
4、3万6000食
【問4】解答&解説
3、3万食
「6.5mの大鍋」芋煮3万食
「3mの大鍋」しお芋煮6000食
少しひっかけ問題にしてみました(笑) 芋煮フェスティバルで提供された芋煮は3万6000食ですが、「6.5mの大鍋で作られた芋煮」は3万食です。
【問5】2018年、東北流行語大賞でノミネートされたワードは?
1、芋煮すっぺ
2、日本一の芋煮会
3、平成最後の芋煮戦争
4、芋煮会ギネス認定
【問5】解答&解説
3、平成最後の芋煮戦争
ちなみに
【第1位】#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権 (31%, 2,614 Votes)
【第2位】金農旋風 (14%, 1,171 Votes)
【第3位】ウマーベラス/ゼロカロリー理論 (11%, 958 Votes)
【第9位】平成最後の芋煮戦争 (3%, 235 Votes)
芋煮って楽しいね
10月は、はにふみメンバーでも芋煮会をしました。
夜の開催だったので室内で行いました。
芋煮は作る過程から楽しいんですよね。「人参どれくらいの大きさに切る?」「そこの袋とってほしいな」など、自然と会話が生まれます。
今回作ったのは仙台風芋煮ということで、「仙台麩」を入れてみました。
仙台でも家庭やコミュニティごとに具材や味付けが違うのですが、仙台麩入れてるところは実は多くなさそう。気になる方は今度入れてみてください。美味しいですよ。
お味噌は荒町商店街にある「佐藤麹味噌醤油店」さんの仙臺味噌を使いました。400年前から商いをされている超老舗です。コクが合って美味しいのでこちらもお試しください。
お肉は地元のお肉屋「みなとや」さんの豚肉を使用しました。とびっきり旨いのにリーズナブルということで、「肉うんまっ」という言葉が自然に出てきます。WEBでの販売もしているみたいなので、気になる方はWEBサイトも見てみてください。
鍋を囲んで、みんなでワイワイ話しながら食べる芋煮は格別です。
やっぱり芋煮って楽しいなあ。
このしるもんクイズが、みなさんの芋煮会の時間をちょっとでも楽しいものにできると嬉しいです。